コレラタケ=ドクアジロガサ(Galerina fasciculata(猛毒)

コレラタケ(ドクアジロガサ)の写真(40KB) コレラタケ(40KB)
2001年11月21に
新潟県新発田市で
発生したもの

誤って食べるとコレラのような症状(激しい嘔吐・下痢・腹痛)などにおそわれ、ひどいときは死亡するという猛毒菌である。

本種はセンボンイチメガサナラタケエノキタケなどと間違って食べると言うが、確かにセンボンイチメガサあたりはとてもよく似ている。このような類似の猛毒菌が存在することと、小さくてあまり食べ応えがなく壊れやすいことから、センボンイチメガサは食用としてはお奨めできない、といわれることも。

ただ、センボンイチメガサは落葉広葉樹林などの倒木に発生することが多いが、本種は廃材上など人為的な影響のあるところに発生することが多いような希ガスる。上の写真のモノは、公園の歩道にウッドチップを撒いたところに(大)発生したということで、関係者(公園管理者?)が誤食を防止するためにすべて収穫(回収?)したと聞いた。

松くい虫(マツノマダラカミキリ+マツノザイセンチュウ)駆除の一環で、森林公園などの松くい虫で枯れた松の木を、伐り倒し破砕して歩道に撒く方法がある(注)。駆除と公園整備の一石二鳥でとてもよい手法のようだが、施工の際には本種のような毒きのこなどが発生する(かもしれない)ことを頭の隅に入れておく必要があるのでは、と思われ。

(注)材を砕くことによってマツノマダラカミキリの幼虫は死亡する。マツノザイセンチュウは材が砕かれても生きているかもしれないが、周辺の松の木に移動する能力はないため問題ない。

新潟県では、2006年秋に本種に近縁なヒメアジロガサタケによる中毒が発生している(「きのこ中毒のページ」を参照)。

(2007年1月18日作成)


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