シロマツタケモドキ(Tricholoma radicans)シロマツタケモドキ(白松茸−擬き)という名前であるが、そもそもシロマツタケ(白松茸)という和名のきのこは存在しない。ただ、本種を“シロマツタケ”と言い切ってしまうには、あまりにも小型で貧相であり、マツタケ臭も全くしないことから言い過ぎかも、という一種の遠慮があって、末尾に“モドキ”が付いた結果、このような長い名前になったものと考えられる(あくまで推測だが)。(注) 写真は未熟な傘が開いてないものばかりだが、傘が開いたものは一見ドクツルタケと似ており要注意とされている。ただ、肉質が全く異なり、ドクツルタケはもろくて壊れやすいが、本種はマツタケと同様肉質がしっかりしており壊れにくいので、区別が付くものと思い込んでいる・・・というか、本種は発生が希なため、そのようなドクツルタケとの誤食を心配するまでもない、ということだけは確かである。 (注)「日本のきのこ」(きのこ図鑑のページ参照)によれば、「マツタケモドキ」に似ているが白いから「シロマツタケモドキ」との説明がある。また、ときにマツタケ臭がするとのことである。 (2008年3月4日作成) |