キクラゲ(Auricularia auricula)
キクラゲ類は、見た目は子のう菌のチャワンタケの仲間に近いように思われるが、顕微鏡的特徴からハラタケ類と同じ担子菌類に属している(細かく分けると、異型担子菌綱に含まれる)。 食材として、乾燥した「キクラゲ」が市販されているが、これは別種アラゲキクラゲであることが多い。本種は、アラゲキクラゲと比較して肉質が柔らかく、透明感があり(3枚目の写真)、湿っているときにはゼリーっぽいかんじがする。アラゲキクラゲとキクラゲ、どちらが上級、というものではなく、好みの問題だと思う。 図鑑では春〜秋に発生する、とあり、夏にも出ている(アラゲキクラゲは真夏に見ることは少ないような気がする)。ブナの比較的新しい倒木にもしばしば見つかる。上の2枚の写真はブナの倒木から出ていたものである。 |