カエンタケ(Podostroma cornu-damae)猛広葉樹林内の地上に発生する、真っ赤な棒状〜へら状のきのこで、しばしば枝分かれして掌状または樹枝状となる(枝分かれしないこともある)。光沢があり、革質でかたい。 ちょっとかじっただけでも危険な猛毒のきのこであるが、少し前の図鑑には「毒」の記載がない。新潟県では、1999年にこのカエンタケをきのこ酒にして摂取した5人のうち3人が入院し内1人が死亡するという中毒事故があった(「きのこ中毒」を参照)。最近では、群馬県・山形県でも中毒事故があると聞いている。誤食した人は、「ベニナギナタタケと間違えた」などと言うが、色・肉質などよく見れば分かる違いがある。 カエンタケについては、新潟きのこ同好会誌「どうしん」第10号(2000)に特集されている。詳細を知りたい方は同会へ問い合わせを。
2004年のカエンタケとおまけ写真を追加しました(2005年11月09日)。 |