カエンタケ(Podostroma cornu-damae)猛毒

 広葉樹林内の地上に発生する、真っ赤な棒状〜へら状のきのこで、しばしば枝分かれして掌状または樹枝状となる(枝分かれしないこともある)。光沢があり、革質でかたい。

 ちょっとかじっただけでも危険な猛毒のきのこであるが、少し前の図鑑には「毒」の記載がない。新潟県では、1999年にこのカエンタケをきのこ酒にして摂取した5人のうち3人が入院し内1人が死亡するという中毒事故があった(「きのこ中毒」を参照)。最近では、群馬県・山形県でも中毒事故があると聞いている。誤食した人は、「ベニナギナタタケと間違えた」などと言うが、色・肉質などよく見れば分かる違いがある。

 カエンタケについては、新潟きのこ同好会誌「どうしん」第10号(2000)に特集されている。詳細を知りたい方は同会へ問い合わせを。

カエンタケ1(116KB)へ飛ぶ

地上に発生する、と言われているが、今回のものは集団枯損したナラ(おそらくコナラ)の幹上に発生していた。
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(2002年9月29日)

カエンタケ2(129KB)へ飛ぶ

別の樹(やはりナラ)からの発生状況
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(2002年9月29日)
2004年に採れたカエンタケ。
ヒジョーに分かりやすい形状になっていますが何か?
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(2004年9月29日)
おまけ

2004年のカエンタケとおまけ写真を追加しました(2005年11月09日)。


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