ハエトリシメジ(Tricholoma muscarium食(注意)

ハエトリシメジ写真1(50KB)
写真1(50KB)
2004年10月14日
新潟県黒川村

ハエトリシメジ写真2(52KB)
写真2(52KB)
2004年9月23日
新潟県佐渡市

ハエトリシメジ写真3(51KB)
写真3(51KB)
2004年9月23日
新潟県佐渡市

ハエトリシメジは、食用きのこではあるが、食べ過ぎると悪酔い状態になって中毒するきのこである(注)。毒成分は、イボテン酸とトリコロミン酸である。「イボテン酸」といえば、あのきのこを思い出す人が多いのではないか(私だけ?)。あのきのこと同じで、”毒成分=旨み成分”である。本ページではとりあえず「食用」表記にしているが、私自身はなるべく食べないようにしている。ただし、野外で見かけて本種かどうか同定に迷ったとき、少しかじってみて「舌がしびれるような濃厚な旨み成分」を感じたら間違えなく「ハエトリシメジ」である、ということだけは明確にしておきたい。

形態的特徴としては、

  • 傘が開いても中央が尖っていること
  • 傘表面は淡黄色の地に帯褐オリーブ色の放射状繊維で覆われること
  • ひだは粗であること(→ここら辺で「ミネシメジ」と紛らわしい)

などがあるが、まず上記の「味」を覚えていただくことが重要である。きのこは、見た目だけでなく、五感(+顕微鏡)をフル活用して同定する。これだけは明確に(ry

(注)「日本の毒きのこ」(「きのこ図鑑のページ」を参照)によれば、「食後30分から3時間ほどの間に中枢神経系の悪酔い状態(精神高揚あるいは精神抑制、錯乱、幻覚、震え、痙攣など)を引き起こす。たいていは10から15時間以内に昏睡状態になって回復する。何も覚えていないことが多い」とある。まさに『悪酔い』と一言で片づくあらゆる状態が網羅されている。

(2008年3月19日 作成)

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