ハナイグチ(Suillus grevillei)ハナイグチは、カラマツ林に発生し、長野県・北海道などで優秀な食用きのことして親しまれている。 ということで、カラマツ林がやはり多い群馬県某所(浅間山麓)にて紅天会が「マジカルきのこツアー」を実施した際、そこら中のカラマツ林に入ってみたが、全く本種が見あたらなかった(2001年9月下旬)。 ところが、そこから数km離れた長野県側のカラマツ林に2年後(2003年)のほぼ同時期行ったところ、多数のハナイグチが発生しているのを見ることができた(上の写真1〜3)。 この違いは、年による豊凶の差なのか、微妙な立地条件の違いによる差なのか分からないが、一つ言えることは、2003年においても、笹などの下層植生が豊富すぎるカラマツ林では、いくら探してもハナイグチは発生しておらず、本種は下層植生が少ない林床のすっきりしたカラマツ林を好むのではないか、ということである。 (2007年8月6日作成、同10月23日写真4〜7を追加) トップページ > きのこ目次 > イグチ科・オニイグチ科 > ハナイグチ |