ガンタケ(Amanita rubescens);生食はガンタケは、毒きのこのテングタケに似ているが、溝線がなく、全体に赤っぽくて、また肉に赤変性があるなどの点で、容易に区別できる。 しかし、なぜか食べる気がしないのは、その赤みがかった外観からなのか、 肉薄でボリューム感に欠けるその姿からか? テングタケやベニテングタケに近縁(注1)であれば、旨み成分(=毒成分ともいう)は多く含まれていそうである。だけれども、毒成分はイボテン酸ではなく、おそらくこのきのこから初めて見つかったと思われるような名前の、「ルベッセンスリシン」(=溶血性タンパク)・アマトキシン類となっており(「日本の毒きのこ」(注2)より)、ますます食べる気が失せてきたのは私だけではあるまい(注3)。 注1:属は同じだが、節・亜属まで違う。 (2007年12月25日作成)
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