ガンタケ(Amanita rubescens)生食は毒

 ガンタケは、毒きのこのテングタケに似ているが、溝線がなく、全体に赤っぽくて、また肉に赤変性があるなどの点で、容易に区別できる。

 しかし、なぜか食べる気がしないのは、その赤みがかった外観からなのか、 肉薄でボリューム感に欠けるその姿からか?

 テングタケやベニテングタケに近縁(注1)であれば、旨み成分(=毒成分ともいう)は多く含まれていそうである。だけれども、毒成分はイボテン酸ではなく、おそらくこのきのこから初めて見つかったと思われるような名前の、「ルベッセンスリシン」(=溶血性タンパク)・アマトキシン類となっており(「日本の毒きのこ」(注2)より)、ますます食べる気が失せてきたのは私だけではあるまい(注3)。

注1:属は同じだが、節・亜属まで違う。
注2:きのこ図鑑のページを参照。
注3:溶血性タンパクはエノキタケにも微量含まれているが(フラムトキシン)。

(2007年12月25日作成)

ガンタケ写真1(53KB)

写真1(53KB)
新潟県黒川村
ウラジロモミ林
2004年10月14日
ガンタケ写真2(71KB) 写真2(71KB)
山形県小国町
ブナ・ミズナラ林
2004年9月11日
ガンタケ写真3(55KB) 写真3(55KB)
東京都八王子市
常緑広葉樹林
2007年7月31日

ガンタケ写真4(48KB)

写真4(48KB)
東京都八王子市
常緑広葉樹林
2007年7月31日

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