アカモミタケ(Lactarius laeticolorus)食

アカハツのついでにアカモミタケも掲載してみる。

アカモミタケは、モミ属の樹下に発生する、オレンジ色のチチタケ属のきのこである。傘表面には環紋(リング状の模様)があり、柄には楕円形のアバタ模様がある。一見アカハツに類似しているが、緑変性はない。キチチタケにも似ているが、こちらは乳液が最初白色で、黄変するのに対し、本種は乳液が朱色で変色しない。

ベニタケ科のきのこは、ベニタケ属・チチタケ属ともに、いわゆる”縦に割けない”きのこで、肉質がもろいモノが多いが、このきのこは”ベニタケ科にしては”肉質がしっかりしている。加熱してもその肉質は引き継がれる。同属のチチタケは、出汁が出るがその分独特の”チチタケ臭さ”(干物臭さに通ずる)を伴うのに対して、本種の風味は癖がない。きのこ汁とクリームシチューでしか味わったことがないが、いろいろな料理に適しているのではないかと思われる。

アカモミタケ写真1(48KB)

写真1
2003年10月24日
(48KB)

アカモミタケ写真2(51KB)

写真2
2004年10月14日
(51KB)

(2007年11月13日作成)


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